喪失感をにじませる音楽が好きだ。
喪失感が色気へと昇華された人間が好きだ。

わたしが別格で好きな人たち、つまりL’Arc-en-Ciel、GRAPEVINE、NEWSは、奇しくもメンバーの脱退を経験している。もちろんそんなことが好きでいる理由ではないのだけど、三者三様、偶然にしてはあまりに切ない共通点ではないだろうか。大袈裟と言われてもこじつけと言われてもなんでも構わない。正しさなんてもともと求めていない。


普通に生きていく上で、喪失感は絶対に不必要なものである。だけど、喪失感のにじみにはつい反応してしまうし、喪失感の吐露、あるいは昇華された表現にはつい注目してしまう。わたし自身に喪失がなくてはこの3組はきっと結びつかないだろう。これまで覚えた喪失感の中で最も大きなものって、なんだっけ。


思い至った答えが、阪神大震災だった。
20年前のこと。小1の冬。震度7を経験した。幸いにも、知ってる人は誰も死ななかった。




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関西の1年を締めくくるFM802主催フェス、RADIO CRAZY。例年チケット争奪大激戦に立ち向かっては悔し涙を流すこと2回。ひさしぶりにチケットが取れて行くことができた。2日間みっちりと豪華な顔ぶれに出会える嬉しさったら!それにしてもよく考えると、会場は屋内とはいえ3年ぶりの冬フェス。何着ればいいんだったっけ?ということから始まり、体調やテンションと相談しながら回りました。寒かったので写真はこれ以外は全然撮ってません笑

なによりガガガSPが最高すぎた。イントロのダカダッ…ジャーーンの一瞬で神戸の高校生だったころに意識が吹き戻された。興奮の極地なのに、放心さえできない。あれはもう完全に大事件だった。


レディクレ運営さん、ガガガSPはやっぱりもう出禁ですか?笑


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2014年は、音楽を通して、嫌いであり苦手であり避け続けていた言葉という魔物とついに向き合い始めた1年でした。言葉をつかうことは限定していくことだと思っているので、音楽を言葉にするなんて無粋な行為だし、感覚は感覚のまま真空パックしておきたい。慣れてしまったとしても新しい対象との出会いで、その色や感触、質感は何度でも蘇る。そう思っていましたが、、。言葉にして記録しておくことで、結果的に言葉が何も伝えなかったとしても、選択した言葉に込めた自分の思いだけは自分は追体験できるんだなという発見にようやくたどり着きました。前まではべつの媒体を利用していたこともあるけど、言葉にもその効果があるのね。どうせ普通のリスナーだし、自分のために残してるものだし、こんなに思いつめなくてもいいんだろうけどそれをやってしまうのが自分なので。発見できてよかった。そんなことをいいながら人様が書いたものを読むのは昔も今も変わらず大好きです。


去年はこんな感じでした。音量注意してね。



インベーダーインベーダー/きゃりーぱみゅぱみゅ
hitsuji/geek sleep sheep
渚のお姉サマー/NEWS
憂、燦々/クリープハイプ
さらさら/スピッツ
魔法が使えないなら/大森靖子
われら/GRAPEVINE
1mm/Perfume
Lonley Hearts/加藤ミリヤ
Joy!!/SMAP
ミュージック/サカナクション


それでは2014年の振り返り始めますー!順位は決めてません。

よく聴いたアルバム10枚はこちら


Large House Satisfaction「トワイライト」

汚れた月だけが自分たちが生きていることを証明している。


Perfume「Cling Cling」

ずっと言ってるけれどのっちに激しくつんつんされたい。曲の超絶オリエンタル加減も好みだし、ダンスも最高にかっこいい。Perfumeのアンドロイド化が進むこの曲、温度がないからこんなにもクールなのかな。


サカナクション「グッドバイ」

完全に遺書だった。でも「さよならはエモーション」という次の曲をリリースしたし、アルバムも控えている。山口一郎はいつか自由になれるのだろうか。自由になれるとしたらそれは、どの地軸からの解放だと仮定すればよいのだろうか。


L’Arc-en-Ciel「EVERLASTING」
EVERLASTING
春には悪魔の契約書だと思った。だけど夏には叶わぬ恋だとも思った。いまはその両方ともが同じ意味だということに気付いた。とにかく、永遠に続くのだ。この想いもあの憧れも。その先になにが待ち構えていようとも。


ACIDMAN「永遠の底」
有と無(初回限定盤)
人は死ぬけれど、魂は生まれ変わることができる。その直前の鼓動。
 

MONO「Where We Begin」

無から有へとはじまっていく。世界の始まりを奏でるさえずり。
 

NICO Touches the Wall「天地ガエシ」

むしろ無垢。生まれたからにはやってやろうぜ!ここから自分が変わっていく。


THE ORAL CIGARETTES「起死回生STORY」

青さ。苦水飲んだってやってやろうぜ、ここから自分たちが変えてやる。
 

UNISON SQUARE GARDEN「天国と地獄」

腹括った。生きてりゃいろいろ大変だ。ここからみんなで変えていく。


BUMP OF CHICKEN「ray」

折れた。そしていっぱいいっぱい受け入れられた。だから生きるのは最高だ。


このままこちらにプレイリストも作りました〜。



なんかこう並べてみると、図らずも「生と死」を意識せざるを得ないラインナップとなりました。だから少しストーリーを持たせてみたり。Perfumeを外してSyrup16gを入れようかとも思ったけど、とりあえずいまのところは一線越えず、踏みとどまりましょう。まだ大丈夫。


来年はいまよりもネット環境が良くなりそうなので、Music Unlimitedに内蔵している洋楽たちやネットミュージックにも戻れそうです。いまは平日の昼間はそこそこ通じるけど、夜はSoundcloudのストリーミングさえ殆んどできないから。ましてYoutubeなんて論外笑。なのでますますオタク化していくかもしれません。それは半分楽しみであり、半分恐怖。2015年も変わらずマイペースがモットー。来年もよろしくお願いします。
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